脳出血患者、入院以来はじめての食事


早速、持ってきてもらったタブレット端末で院内の無線LANを使い
「脳出血の前兆」「脳出血の原因」で調べてみる。

しかしそこで出てきた内容は、ほとんど
「言葉が喋れなくなる」
「手や足に力が入らなくなる」
という内容でした
(ソレって発症した症状ばかりですがな)

次に「脳出血のリハビリ」について検索をしてみる。
その中で見つけた
「脳のショートしたところが別の回路を作り出して新たに信号を送るということもある。
現在、全てが解明できているわけではないが…」とよくわからないが希望が持てる


入院以来はじめての食事がキタ~



クンクン。
少し離れたところからかすかだが遠くから食べ物の匂いがしてくる

入院以来はじめての食事だ
しばらく食事を摂っていないのでやけに鼻が利く
すると個室の引き戸が開き
「〇〇さ~ん、お食事ですよ~」

待ってました~

ベッド横の簡易的なテーブルの上に待ち焦がれたソレはやって来ました
待て!でお預けを食った犬の状態ですが
冷静を装って看護婦さんに気付かれないように我慢する
「ガルルル・・・」
(たぶんこの時、麻痺した左の口元からはヨダレが出ていたんだろな)
ご飯もおかずも全ての器の上には蓋が乗せられています


ベッドから体を起こし一つづつ蓋を開ける
冷たいご飯かと思いきや冷たくはない
ただ、全てがヌルい。
ちょうど器をひっくり返しても火傷はしないであろう温度と言えばわかりやすいでしょうか


左半身は動かないが脳卒中発症の日は朝から何も食べていなかったのですから
使える右手で箸を持ち飢えた獣のように貪り食うのであった

・・と言いたいところですが
片手で箸を持ち口で器を押さえながら食べているのですから
きれいに食べられるわけがございません
殆ど動かない左手を器の横に置き
茶碗の倒れ止めに使う。

おかずを一口 パクっ。
「味、薄っ!」
病院食の味が薄いとは聞いたことがあったがコレほどまでとは・・・

まぁヌルくて味が薄いまでは我慢するとしても
野菜が全てクタッとしているのはとても悲しいです
特にピーマンが柔らかいのは許せません!
(と言っても今の私にはそれを食べるという選択肢しかございませんが・・・)

身体の吸収のことを考えてのことなのでしょうが

なんてな事を思いながら食べていましたら左の口元から
ご飯がポロポロと落ちていく。
右の口で食べるように意識しないとご飯がこぼれ落ちていく
・・・・な、情けない・・・

ようやく食事も終わらせお茶を飲み込もうとすると
「ゲホッ、ゲホッ」
・・・・今度はお茶が器官に入りむせ返る

持ってきてもらったティッシュで口を何度も拭くことになるのだが
ウェットティッシュの方が使い勝手が良かったかも知れない

一粒も残すこともなく完食!

降圧剤で血圧が一気に下る


食後は薬です
コレステロールを下げる薬と胃薬そして降圧剤の錠剤3粒です
こんな米粒くらいの薬が効くんかいなと思いながら
むせないように注意しながら残ったお茶で流し込む


20分ほどして看護婦さんが薬をちゃんと飲んだかどうか確認に来ます

それから1~2時間後だったかな
再び看護婦さんの巡回で
ペンライトで瞳孔反応の確認(これで脳の異常の有無を確認するらしい)、
腕の上げ下ろし、足の上げ下ろし
体温と血圧の測定です

体温は異常なかったのですが血圧に異常が・・・



元々血圧が高くない上、日頃薬なんて飲む習慣がないので
一気に上の血圧が100を切っていたのです

その数値を見た看護婦さんが慌てて先生と話をして
降圧剤は一粒では多いということで半粒に・・・・

脳出血を発症する前だとこの時間帯ってダラダラとビールを飲んでいて
そろそろ寝なきゃいけない時間が近づいても
「もう一本だけ」なんてだらしのない生活をしていましたので
きっちりと決められた病院生活も良いもんだなと思う


                つづく