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どのサイトで調べて見ても
脳卒中発症直後のリハビリが強く推奨されていることがわかった
リハビリのスタートが早ければ早いほど良いのだと。


さあ、夕食も摂りリハビリの開始です
トレーニングのようなリハビリを開始しよう
それも寝ずにだ!
もう後ろは振り返らないぞ。
やるんだ!やるんだ!やるんだ!

夕食後の看護婦さんの巡回が終わり消灯時間が近づいてきます

昨日まで、「もう死んでもいいかな?」くらいに思っていた私です。


リハビリ中になにか起こったとしてもここは病院。
看護婦さんは定期的に巡回に来てくれますし
具合が悪くなってもこちらからナースコールができます

それに身体に貼り付けられた心電図センサーで
ナースステーションに絶えず信号が送られているのです
これ程安心できることはありません
もし、ここで死ぬならそれまでの人生だったということでしょう

深夜のリハビリを開始


まず最初に
低周波治療器を麻痺した左腕につけて電流を流します
すると指がぎゅーっと曲がっていく
また電流を弱めると指が戻る
足にも同じようなことをする
私の脳の一部は壊れたが、手や足は壊れていないと感じました


「とにかく左手と左足を意識しながら動かすようにしよう」
まずは左腕からだ。
曲げろ、伸ばせ。腕を上げろ!上がらなくても良い
補助をしながら左腕を上げる 下ろす
もう一度だ 
手首を曲げろ、手首を戻せ。


次、麻痺した左足だ
同じように低周波治療器を左足につけて電流を流す

足を上げろ 足首を曲げろ 膝曲げだ

ベッドに座れ!そして左足に体重をかけろ!
諦めるな!さぁ、もう一度だ!


少し疲れた
手と足の筋をゆっくりと伸ばしていこう



再び低周波治療器で麻痺をした左手と左足に刺激を与えていきます
動く右手で左手の指を曲げ伸ばしします
曲げようとする指を逆に引っ張ったりもします

左腕を上げようとします・・・少し動きます
左手にペンを持たせます・・・・握ることが出来ずに落ちます
次にコインを持たせます・・・・同じように落ちてしまいます

左の足の指を曲げ伸ばししようとします・・少し動くような・・・
左足首を動かします     これも少しだけ動きます
補助をしながら片膝をつきます→戻します
左足を上げようとします

ベッドから半身を起こします
左手をついてそちらに重心を移します
麻痺をしていない片足で立ち左足に重心を移します

全く踏ん張る力がないのでベッドに倒れてしまいます
この動作を延々と繰り返します

疲れたらストレッチです


深夜の看護婦さんの巡回



途中、看護婦さんが巡回に。(大体2時間おきです)

〇〇さん、眠れないんですか~」と声をかけてくれます

ええ、昼寝したんで少し寝付きが悪いんです

その後も何度も何度も同じパターンを繰り返しながら
麻痺した左手と左足に刺激を与えていきます

また看護婦さんが巡回に・・・
(もう2時間経ったのか・・・)
まだ眠れないんですね
どうしても眠れなかったら睡眠薬を準備しますよ」と言ってくれる
その時はお願いします

(昨日までの私でしたら「二度と目が醒めないような睡眠薬を下さい」と言っているところだ)

だけど今はもう違う
今の私は忙しいのです
治るか死ぬかでリハビリをやってるのですから・・

看護婦さんがいなくなっても更にリハビリを続けます

CA3I0028

リハビリで朝を迎える


やがて、空が白んできた頃には私の麻痺した左足には、いくらか力が入るようになり
左腕も肩の上くらいまで上がり
左手の指はなんとかペンを掴むことができるくらいに戻っていたのです

これを読まれた方は、
「そりゃ、お前の場合、症状が軽かったからだろう」
と思われるかも知れません。

しかし、早期にリハビリを始めたことで自分の身体が
超スピードで回復していった事実は間違いありません。


                 つづく