リハビリ室


麻痺した身体がようやく動き始めたので
すっかり調子に乗った私は
ルンルン気分でリハビリ室へ。

脳出血患者、つまみ動作のリハビリに苦しむ



まずは理学療法士さん、
腕や足の筋をゆっくりと伸ばしてくれます
どうしてもベッドの上での時間が長いので
使わずに固くなりそうになる筋肉や筋が喜んでいるようです
手足を動かしたり立つ真似をする事もあるけど
気持ち良いのでこのリハビリは大好き。


次に作業療法士さんのリハビリです。

一枚の穴のあいた板に 金属のピンを刺すリハビリです
約3ミリくらいの穴で10個ほどの穴が二列、合計20個くらいの穴のあいた板と
刺す方の金属ピンは2ミリ径くらいで長さが3センチ位の長さでした

「急がなくていいので右の列は右手で、
左の列は左手を使ってピンを穴に刺して下さい」

何故だか麻痺のない右手でも妙に刺しづらい
ましてや麻痺のある左指でその金属のピンを摘むだけでも難しい・・・
もう、摘むというより、闇雲に握ってるって感じ。
手の平と指を使ってボロボロ落としながらも刺していきます

なんとか全部のピンを刺し終えたと思ったら

はい、元に戻して下さい

結構、今の私には難易度高いです

この穴の空いた板に金属のピンを刺す作業は
退院するまでずっと行われました




言語聴覚士さんの言語リハビリ開始


言語聴覚士による
言語リハビリ開始です
先生は私と同い年くらいの女性。

その先生、すぐにリハビリを開始したり、
病状を聞いたりもせずに世間話をしてきます
意外だなと思いながらダラダラと会話をしました

(この世間話をさせることでどれくらい喋れて、
 どんな言葉が苦手なのかを聞いていたようです
 さすがのサッちゃんです)

さて、
言語リハビリの開始です
右の頬に空気を貯めてみる・・・大丈夫です。
次に左の頬に空気を貯めようとします
しかし
左の頬に空気を貯めることができない
もう一度やってみるが空気が漏れてしまう



こんどは「舌を出してみて下さい
何の意味があるのかなと思っていましたところ
先生より
鏡を手渡されましたので自分の顔を覗き込みましたら
口を開いて出した私の舌は右へ曲がっていました
まっすぐ下へ出したつもりだったのですが・・・

それどころか、鏡を見た瞬間自分の顔が変形していることに驚きます
こ、これが私の顔?
顔の左半分が下へずれてしまっているのです
もう、ショックと言うより怖かったです

脳出血患者、発声発語のリハビリ開始



言語聴覚士の先生が一冊の本を広げて
このページを声を出して喋って下さい
最初のページはなんとか声を出して喋ることが出来ました

はい、次のページを
はい、次のページ
はい、次!

次第に読めなくなっていきます
いえ、自分の中では読めているのです
文字も目で追えているのです
でも、口に出してしゃべることが出来ないのです

途中から後半にかけては、もうメタメタです
こんなに喋ることが大変だなんて・・・

完全に打ちひしがれてしまいます

その顔を見た
言語聴覚士さん
今日は初めてですからね。大丈夫ですよ
 また明日ね


もし明日も駄目だったらどうすんだよ~

またやることが増えてきました
誰ですか?
入院したら退屈でやることがなくて困るって言ってた人は・・・
歩行練習、腕や指先の練習、言語の練習
やることはいくらでもあります

病室でやる言語リハビリを考えてみる

食事中にご飯がポロポロこぼれ落ちていた原因が分かりました
麻痺をした左顔面に力が入らないからなのです
左に力が入らないから舌が右に引っ張られているのです

さて、部屋に帰ってから言語のリハビリは
何をすればよいのか少し考えてみる



・持ってきてもらった本を声に出して読む
・テレビの字幕などを聞きながら真似して喋る
・麻痺側の頬に空気を貯めたり、下で頬の内側を押す

今日からは、この3つを言語リハビリのメインに頑張ることにする


あんまり今の顔を見たくないな
それにしてもこの顔治るかなぁ


                  つづく